日帰り白内障手術
私たちが目で見ている景色や物体は、目の中の水晶体を通過した光が網膜面で結像したものです。
したがって水晶体が濁り始めると、水晶体で光が散乱するため、ものがぼんやりと霞んで見えたり、まぶしく見えたりするなどの症状が出現し、さらに進行すれば視力は低下し、眼鏡でも矯正できなくなります。
白内障になる原因は?
いちばん多い原因は加齢(老人性白内障)です。
その他の原因としては、先天的なもの、外傷、アトピーによるもの、薬剤によるもの、他の目の病気(炎症)に続いて起こるものなどがあります。
白内障になると、下記のような症状が出てきます。
- 視界が霞んで見える
- 以前に比べて光のまぶしさが増す
- どんなに矯正しても眼鏡が合わない
- 物がぼやけて二重、三重に見える
このような症状が出てきたら、当院まで一度ご相談ください。
白内障の日帰り手術
毎週火曜日の14時~白内障手術を行っています。
白内障手術の進歩は目覚ましく、現在では切開創が2.5mmから2.8mmとごく小さく、縫合の必要もありません。また、白内障の進行具合や眼の状態によっても違いますが、手術時間は概ね10分から15分と短く、麻酔方法も点眼麻酔およびテノン嚢下麻酔を用いた局所麻酔のみで痛みはほとんどありません。
以上のことより、現在ではほとんどの方で入院は必要ありません。
日帰り手術の最大のメリットは
入院による患者様の経済的・身体的負担を軽減できることだと考えています
ただし、お体が不自由な方、お一人暮らしで手術後家に帰るのが不安な方など、入院をご希望の方は他院を紹介させていただきますので、お気軽にご相談ください。
白内障の手術手順
- ❶ 点眼麻酔後、水晶体を包んでいる袋を切開します。
- ❷ 濁った水晶体の中身を超音で砕いて取り出します。
- ❸ 人工水晶体(眼内レンズ)を折り畳んで挿入します。
- ❹ 水晶体の袋の中に透明な眼内レンズが収まります。
手術の流れ
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必要な検査・診察の後に手術の日程が決まります。
手術当日までの流れについて説明します。
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挿入する眼内レンズの度数決定のための検査や血液検査をします。
手術の詳しい説明・手術後の注意点等も説明しますので、ご家族の方と来院ください。
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病状、体調の変化など手術前に大きな問題がないかの最終チェックをします。 術前点眼の指示、手術当日の来院時間をお伝えします。
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手術を受けていただきます。手術終了後は帰宅できますので、ご自宅で安静にお過ごしください。
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術後は定期的に通院していただきます。特に術後4日程度は毎日の通院が必要です。以後は間隔をのばしながら経過観察となります。