眼瞼けいれんと片側顔面けいれん
眼瞼けいれんは、自由に目を開けにくくなったり、不要な瞬きが増える病気、いわば「目の開け閉めのスイッチ」が故障した状態です。
疲れた時にだれもが経験する一時的な瞼のぴくぴくする状態は眼瞼痙攣ではありません。
眼瞼けいれんの症状は、運動障害に加え、
といった症状があり、さらに、抑うつ、不安、不眠など精神症状を持つ人もいます。
なかなか治りにくい病気で、40~50歳以上に多く、女性は男性の2.5倍もかかりやすいと言われています。
目が乾く症状を訴えられる方も多く、ドライアイと間違えられることもしばしば見受けられます。
片側顔面けいれんは、顔面神経が圧迫されることで、片側の目の周りだけでなく口のまわりの筋肉もピクピクという痙攣が持続します。
MRIなどで顔面神経を圧迫する原因がわかれば、脳外科の手術で根治を図ることも可能ですが、手術を希望されない場合はボトックス治療の対象となります。
ボトックスによる治療
根治的に治すことはできませんが、対症治療として、眼周囲の皮膚にボツリヌス毒素Aを製剤にしたものを少量注射して、目をつぶる力を弱める方法があります。ボツリヌス毒素の基本的な作用は、筋肉の緊張をやわらげることです。けいれんしている筋肉をやわらげて症状を緩和いたします。
約8割の方で症状の改善・軽減が得られ、効果は2~4か月持続します。
眼瞼痙攣に対するボトックス治療は、所定の研修及びボトックス使用の認定を受けた医師しか施行できません。
当院院長はボトックス治療の認定を受けています。
眼瞼けいれん・片側顔面けいれんの参考サイト
http://btx-a.jp/kao/index.html